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お茶漬けの出汁レシピ・作り方|鯛茶漬けや白だし、鰹節など

忙しい時や、疲れている時に味わう出汁の味は体に染み渡りほっとさせてくれるものです。

その出汁の味と、ご飯を同時に楽しむ事ができるのが出汁茶漬けです。お茶漬けに合う出汁の作り方や、おすすめの食べ方などをご紹介します。

お茶漬けの美味しい出汁の作り方人気レシピ

どのような出汁を使うかで、味わい方が変わる出汁茶漬けにおすすめの出汁の作り方をご紹介します。

鯛の出汁

鯛のアラなどは、鯛が出回る季節などにお魚屋さんで比較的安い値段で売られています。そのアラを使った鯛の出汁で、絶品のお茶漬けを作ってみましょう。

鯛の出汁の作り方

<材料>

  • 鯛のアラ
  • 昆布
  • 醤油
  • お湯

<作り方>

  1. 鯛のアラの血合いなどを流水で流します。
  2. アラの水をキッチンペーパーなどで拭き取り、全体に塩をして30分ほどおきます。
  3. アラにお湯を回しながらかけます。
  4. ザルにアラを入れて上からお湯をかけるか、ボールに入れてお湯をかけましょう。

  5. 鍋に昆布を入れて火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出します。
  6. 昆布を取り出した鍋に、お湯を切ったアラを入れます。
  7. そのまま15分~20分ほど煮ます。
  8. 途中アクを取りましょう。

  9. 塩や醤油で味を見ながら、お好みの味にします。

塩や熱湯をかけることで魚の臭みを取ります。鯛の出汁を取る事ができたなら、次はお茶漬けを作りましょう。

鯛の出汁に合うお茶漬けの具は、鯛のアラで出汁を取った後のほぐし身や、鯛の刺身、三つ葉、ネギなどが合います。

鰹節の出汁

シンプルな鰹節の出汁はお茶漬けだけではなく、お味噌汁などにも使う事ができるので、少し多めに作っておいても使い切ることができます。

鰹節の出汁の作り方

<材料>

  • 水 5カップ
  • 鰹節 30g

<作り方>

  1. 鍋に水を入れて火にかけて沸騰させます。
  2. 火を止めてから鰹節をいれて1分ほど待ちます。
  3. 鰹節がなべ底に沈むまで待ちます。

  4. ザルで鰹節をこして出来上がりです。

ポイントは鰹節をこすときに絞ったりしない事です。絞るとえぐみが出てしまいます。

鰹節の出汁には、たくさんの種類の具材が合うので、チャレンジしていろいろなものを試してみましょう。

冷蔵庫にあるもので済ませたい時などは、梅干や、漬物、たらこなど少し塩の効いているものがおすすめです。

だしの素

粉末や顆粒などいろいろなタイプがあるだしの素は、お茶漬けだけでなくあらゆるレシピに使える万能調味料です。

時間をかけて出汁を取る必要もなく、お湯をそそぐだけで出汁が完成するので、忙しい日や疲れている時などに使わない手はありません。

だしの素はメーカーによって使用量などは変わりますが、自分の好みにだしの素をお湯で溶かしてお茶漬けを作りましょう。

だしの素とコンビニエンスストアにある具材を使って、簡単なおいしいお茶漬けを作ってみましょう。

焼き魚や漬物などお茶漬けに合う具材のほか、コンビニエンスストアのレジ横などにある焼き鳥やつくねを乗せてもおいしくできます。

白だし

料理の色を茶色にしたくない時に便利な白だしは、液体状や粉末のものなどがありますが、いつもの昆布や鰹節の出汁に材料を少しプラスするだけで簡単に作ることができます。

白だしの作り方

<材料>

  • みりん 100cc
  • 薄口しょうゆ 100cc
  • 顆粒だし 小さじ2
  • 水 400cc

みりん風調味料の場合は、酒とみりん風調味料を合わせて100ccにします。
<作り方>

  1. 顆粒だし以外の材料を、火にかけて沸騰させてアルコールを飛ばします。
  2. 沸騰後に火を弱め、顆粒出汁を入れて完成です。

味見をして塩気が足りなければ、ほんの少し塩を加えてください。白だしをお茶漬けに使う時には、お湯で薄めて使うようにしましょう。

白だしに合うお茶漬けの具は、さっぱりとした梅干や漬物、もしくは鮭や缶詰のやきとりなどもおすすめです。

ネギ、みょうが、しそ、のりなどの薬味もプラスするとさらにおいしくなります。白だしはだし巻きたまごや、茶碗蒸しなどにも使えます。

めんつゆ

めんつゆは市販で醤油メーカーや、スーパーのプライベートブランドなどでたくさん売られているので常備している方も多いと思います。

もしも、めんつゆが切れてしまっていた時に便利な、めんつゆの作り方をご紹介します。

めんつゆの作り方

<材料>

  • しょうゆ 200cc
  • みりん 200cc
  • 顆粒だし 小さじ2

<作り方>

  1. 材料をすべて鍋に入れて火にかけます。
  2. アルコールが飛ぶまで煮て完成です。

甘い味が好きならば、はちみつや砂糖を加えてもOKです。めんつゆでお茶漬けを作るときは、白だしと同様にお湯で薄めてから使うようにしましょう。

めんつゆに合うお茶漬けの具は、明太子やしらす、天かすなどがおすすめです。

冷やしだし茶漬け

夏に食べたい冷やしだし茶漬けは、これまでご紹介してきた鯛、鰹節、白だし、めんつゆを冷やすだけで簡単にできます。

お好きな出汁を冷やしておいて、好きな具材をのせて、氷をいれて完成です。

出汁を作るのが面倒な時には、顆粒だしの素を水で溶かしたものを使う事もできます。

冷やし茶漬けに合う具は、きゅうりやトマト、茹でたオクラなどがおすすめです。

京都風のだし茶漬け

京都風と言うと、薄味、高級料亭で使われている味などを思い浮かべるかもしれませんが、明確に「これが京都風」と言う定義は決まっていないようです。

あえて言うのならば、京都風は出汁の味がしっかりと感じられるものという言い方がしっくりくるかもしれません。

京都の名産品のちりめん山椒や、漬物などをお茶漬けに入れて「京都風」を味わってみるのはどうでしょうか。

ちなみに京都ではお茶漬けのことを「ぶぶ漬け」と言います。「ぶぶ漬けどうですか?」とすすめられたら、訪問先の人に「もう帰ってください」と言われている様なものと良く聞きますが、実際にはうわさや伝説の話のようです。

市販のお茶漬け用の出汁

これまでご紹介した出汁の作り方は、鍋を使ったりするものでしたが、たまには作る分量など考えずに洗い物も少なくすませたいと思う時があるものです。

そのような時には、好きな顆粒だしや液体のだしのみでも十分おいしいお茶漬けを作る事ができます。冷蔵庫にあるものなどを乗せて簡単に出汁茶漬けを作ってみましょう。

例えば鮭フレークや、佃煮、かまぼこなど、出汁茶漬けの具は和風の出汁にはとてもおすすめです。

また、出汁茶漬けをきっかけに、好きな顆粒だしなどをストックしておくといざという時に便利です。

久原本家の「茅乃舎(かやのや)だし」は、化学調味料や保存料が無添加で、焼きあご、鰹節、うるめいわし、真昆布を粉末にしたパックに入った出汁で、袋のままでも、袋の中の出しを取り出して使う事もできます。

お茶漬けだけではなく、炒飯やうどんのつゆなどさまざまな料理に使う事ができて、人気の商品です。

久原本家のホームページで「茅乃舎だし」を見る

だし茶漬けと合う料理

だし茶漬けは、うなぎの蒲焼や、冷凍庫にストックしていたり、コンビニエンスストアなどでも買える焼きおにぎりなどいろいろな料理に合います。

ひつまぶし

ご飯の上にうなぎの蒲焼を乗せて出汁をかけたひつまぶしは、うな丼などの美味しい食べ方として人気があります。

うな丼そのものを味わったり、薬味などを乗せたり、出汁をいれてだし茶漬けとして楽しむ事ができます。

焼きおにぎり

冷凍の焼きおにぎりは、そのまま食べてもとても美味しいですが、お茶漬けにしてもとても美味しい一品です。

焼きおにぎりを器に入れて、出汁を注ぎ、ネギやごま、海苔を乗せるだけで完成します。